家出の件

水野はこの前親と大喧嘩をし、家を出た。もう二度とこの家には帰らない。

そしてもう、今日で生きるのを最後にしようと思って遠くまで歩いてた。

時折雨に振られ、職場の上司にも別れを告げ、母にも今までありがとうと告げた。

友達も沢山いたがそこまで考えることは出来なかった。

ただ、父が悪魔になると言ったので

悪魔と一緒には怖くて住めなくて、刺すか刺されるかを悩んだ末、遠くまで限界まで歩いてくたばろうと考えた。

どうやって死ぬかわからなかったけど、とりあえず夜の雨道をひたすら疲れながら歩いてた。

三時間か四時間歩いたその時、携帯を見たらなんと!警察から連絡来てた。

母からも、「連絡しないと大事になるよ」とメールが来てた。

私は警察に連絡せざるを得なかった。

そして家まで連れ戻されてしまった。

戻ることは無いはずの家へ。

私はしばらく葛藤した。

生きてていいのか?

そして苦しかった。

自傷行為をしたい自分と数日戦った。

父は、上司に本気で怒られてすっかり丸くなっていた。今までこんな父は見たことが無かった。

父が100%反省しているのに、私は自分は何故生きているのかわからなくなっていた。死にたいのに死ねない弱い自分。食べれなくて死んでく人達もいるのに、私には食卓に食べ物があっていつでも食べることが出来た。

食欲は無くて夜ごはんは食べれなかったが、頭が痛かったりフラフラしていたり色々苦しかったので楽になるために次の日の朝、食事をした。

複雑な気持ちで数日生きた。

生きるってなんだろう?

死ぬってなんだろう?

自分はなぜ生きているんだろう?

そんなことを考えた。

生きていていいのかわからなかった。

眼の前の世界に困惑していた。

が、友達のめぐみさんていう人が

猛烈に人の痛みをわかってくれた。

電話に出ることさえ苦しかったが

めぐみさんの電話に思い切って出てみた。

色んな気持ちで喋れなくなっていたが、そんな私の気持ちも十分に理解していた。なんて人の痛みのわかる人なんだろう?とめぐみさんの愛に癒やされた。

初めて、こんなに人の気持ちのわかる人に出会えた。

私は戸惑いながら、生きることを選択した。少しずつ笑えるようになっていった。苦しかった日常もいつもの日常へと変えてくれた。

やっぱり友達は宝物である。

死ぬまで大切にしたい宝物である。

一人では弱い私も、友達がいれば強くなれる…そんな気がした。

友達は今日素敵なアロマの処方をしてくれた。その香りにとても癒やされている。

そして、その香りと共に人生を変えていこうと小さく誓った。

家族と周りを変えていって、自分の人生も変えていって。そして、誰かの涙を止めることができたら幸せかもしれないな。なんて、そんなことを思った。

ドテラさんのアロマで、私は3年間治らなかった傷口が治ってカサブタが自然に剥がれ落ちた。今回の心の傷も剥がれ落ちて、これからはちゃんとまっすぐ前を見て歩けたらいいな。

そんなことを思った。

今まで治らなかった傷も、アロマの良い香りを嗅いでいたらなんだか幸せな気持ちになりまわりも幸せに出来そうだ。

まわりの人を幸せにしていこう。

その為にこの混じり気のない純粋ないい香りを広めて行こう。

そんなことを思った一日でした。